コンペ時におけるバタフライ効果
コンペの非効率さみたいなものをいつも考えています。
いや、決して今動いている案件がどうこうでは、決して、決して、ないですよ。
本当に。本当にです。
先日のエントリーに書きましたが、
Webも若いメディアと言われながらも、
ある程度ワークフローが定着してきています。
与件 → 分析 → 戦略 → 戦術 → 設計 → 表層デザイン
ですね。
そのなかで、コンペの時に出す提案書って、
大げさに、そしてポエミーに言うと、
カオス理論のバタフライ効果を感じずにはいられないなぁと。
バタフライ効果とはwikiによると・・・
カオスな系では、初期条件のわずかな差が時間とともに拡大して、
結果に大きな違いをもたらすということを詩的に表した表現。
で、初期ヒアリングの段階で、
個人の「やりたいこと」「やるべきこと」「やらないこと」の迷いや、
前提知識、人と人とのコミュニケーションの相性など、
ほんとにささやかな初期設定のズレで、
本来、提案すべきだったものが、ガラッと変わってしまうんです。
さらに、コンペに勝っても、大抵の場合、
その後、部門調整や社長様のご意見が入り、
与件が少し変わって・・・
でも、提案時のコンテンツに担当者様がノリノリでそれはイキで・・・
でも、納期は変わらずむしろ、提案時より少しタイトになって・・・
で、結局、下記のような流れで実装しちゃうわけですよ。
与件の再整理 → コンテンツ開発 → 表層デザイン → HTML / Flash開発
あれ?ロジック通ってないぞ?みたいな。
納期の2週間前くらいに、ふと、
そもそも何のためにこのコンテンツ入れるの?みたいな。
っていうか何のためにリニューアルするつもりだったの?みたいな。
結局変わったのは表面的なデザインだけで、サイトのビジネス成果は変わってない。みたいな。
こんなサイトに何百万投資するのって、最悪のパターンですよね。
このパターンに陥らなくても、与件が変われば、
バタフライ的にも、右に行けば行くほど修正量が多いんです。
NDAとかビジネス計画の兼ね合いで、ほぼ100%与件は変わることを考えると、
与件の再整理 → 戦略のブレ修正 → 戦術の見直し → 設計の見直し → 表層デザインやり直し
の一連の作業をやり直すんですから、
当初のコンペ時の提案内容とか見積もりって、無意味に近い虚しさを感じますよね。
しかもクライアントサイドも無駄な費用が必要となりますし。
結局、誰もトクしないんです。
それなら、一からお客さんとガッツリやりたいなぁと。
提案書を書く時間を省いて、1分でも1秒でもその時間をお客様との対話に使った方が、お互いの意識のズレも防げますし、費用対効果も高いと思います。
そうは言っても、コンペにしないと
「どこの制作会社が良いかわからない」
「稟議通らない」
というクライアント様は、オリエンの際、下記を意識して頂けると良いかもしれません。
・オリエンを代理店 / 制作会社まかせにしない
(要求定義書みたいなものを自社で作成)
・ウェブサイトの役割・目的だけではなく数字、目標値の設定
・納期をあらかじめ、ゆとりを持つ
あ、そうだいいこと考えた。
コンペなんて省いて、弊社に直発注してください(笑)
きっと、精一杯がんばれますし、
御社が普段、お取り引きされてる広告代理店様や制作会社様とも
うまく協業できますから(笑)
岡田誠一
まで。
